句の後ろは、句会での題詠となります。

寝に帰るだけの千葉県税を取り    税

ダンボール持った税吏に訪ねられ   驚く

まっすぐ行った交番で聞きなさい   直進

二人目が落ち貯水池に柵が付き   落ちる

民法も家裁も妻の肩を持ち     強いね

地獄から苦情が来そう地下工事    騒音

町会の地図俺んちが狭すぎる     怒り

交番の前を走って咎められ      走る

遺失物係落とした場所を聞き   いじわる

上げ潮で所轄が変わる土左衛門   上げ潮

保健所の見ている壁を虫が這い   一大事

警察の境界がある橋の上        橋

熊の出る村も合併して市制    ふくらむ

町会が会計に置く石頭        信頼

申請に行って特許を笑われる     発想

よく動く人を副会長に据え  ちょろちょろ

観閲の前を人殺しの道具      壮観

借款の額ほど感謝されてない    配る

選挙区は見てるか今日は質問者  見せ場

表札の見本に首相名を書かれ    利用

必勝のダルマを次点踏み潰し  いらいら

つぎはどこミサイルはまだたんとある 次

前向きに検討すると取り合わず  生返事

落選を待ってたように逮捕され   待つ

アメリカの勝気に世界中弱り    勝気

よそんちが持つと許さぬ核兵器 わがまま

真珠湾攻撃までは強かった     弱い

補助金を増やし原発承知させ エネルギー

起立多数で税を上げ兵を出し    早い

右へ曲がりますご注意下さい日本  物騒

アメリカに反対するとテロと呼び  反対

頼る時漏るかも知れぬ核の傘     傘

知事室の椅子新しい尻を待ち    新人

抑揚もなく役人のメモを読み  お座なり

引っ掻けぬ幅を家裁の机持ち    防ぐ