句の後ろは、句会での題詠となります。

小言いうつもりはないがまあお聞き  意見

妻に嘘上手に言えて水を飲み   からから

男には分かりませんと泣くばかり   強情

黙らせるひと言俺が悪かった    効き目

何にもしないって言ってたじゃないの 条件

なるようになるさを暮の妻が責め  詰まる

飛躍した論理君には僕が要る   一足飛び

明日の晩続きは聞くよ妻の愚痴   のばす

姑が帰るとあなたからアンタ     極端

鼻声は五十過ぎたら止めなさい  びっくり

先妻を騙した嘘がまだ使え    もう一度

あんれまあふんふんそれでどうしたの 聞く

ご意見は分かるが唾が掛かります  飛ばす

幸せにするよが嘘のつきはじめ    最初

可愛いだけじゃ駄目だよと叱っとく 戒める

傷つかぬ言葉を選ってお断り    ソフト

よくそんな口が利けるねお前さん  生意気

教訓になるから祝辞頼まれず     堅い

論理とはもう離れてる妻の愚痴   言い分

ピョンヤンのアナウンサーは怒鳴ってる 声

泣き出すと終わりが近い妻の愚痴 ぼちぼち

寝言で言ってた小百合って誰さ    質問

愛してるよは妻騙すおまじない  唱える

悪いようにはしないってまだ騙し   口癖

俺が本気になったらを言い続け    口癖

あの人のもうひと言が長いんだ    追加

時々は愛してるよと言いなさい    助言

貴女なしではともう一度言ってよ  重ねる

約束はしたが守ると言ってない   逃げる

喧嘩した数だけ妻に詫びている    和解

良心があるから嘘をつくのです    良心

選評も佳作は十杷一からげ     冷たい

聞くだけは聞いてなんにもしてくれず 他人

伯父さんの小言年表じみてくる   広がる

月日まではっきりと言う妻の愚痴  詳しい

平伏の背中を小言通り過ぎ     一直線

愚痴ぐらい聞こう何でもしてくれる  便利

最後には保険に入れる聞き上手    自信

今はもう男の嘘がすぐ分かり    慣れる

久し振り貴方と呼んだ何かある  びっくり

よそんちも不景気ですと慰める   苦労人

ご意見は尤もですが情に欠け   なるほど

鉄の意志妻の一言から崩れ       鉄

そんなこと金を返してから言いな ずけずけ

二枚目が言うと反論したくなり  こだわる

あなただけよに五六人騙される    例外

お前さんこそ出てったらどうなのさ   逆

妻のこうしたらはこうしろと同じ   参謀

妻の寡黙は十五分続かない      寡黙

おじさんも君の歳にはそうだった   人生

妻の愚痴まだあのことはバレてない  安心

ヨン様に凝ってる妻がアニハセオ 病み付き

まだ耳に残るあんたは大嫌い     余韻