句の後ろは、句会での題詠となります。

直売のリンゴひばりの唄を掛け  りんご

甘い柿ですかと聞くと一つくれ   聞く

梨もぎに来てこの辺は坪いくら   地価

今もってリンゴの気持ち分からない りんご

甘栗を苦労しらずに剥いてやり     

栗ブドウ盗る顔へまだらに月が射し    月

もう貰えそうに隣りの柿が熟れ   秋深む

不器量な苺をうちの分に買い      苺

西瓜盗る前にトラックまず盗み    西瓜

柿泥が見てた地蔵へ一つ置き      柿

チューハイにレモンの種が一つ浮き レモン

虫食いの栗の礼状書き渋り       栗

押してみた桃とは別の箱を買い    試す

里からの柿嬉しいが着払い       柿

梨の時価被害届けへ書き込まれ    時価

薄切りの西瓜が立っていられない ふらふら

枝で腐っても隣りにやるもんか   くさる

フルーツが出て中締めを考える   ラスト

西瓜は重いし略図はいい加減     西瓜

梅漬ける名人と母煽てられ      梅干

花抜いて今度の妻は茄子を植え   花一切

そう薄く切っちゃ奈良漬旨くない   漬物

捨てたとも言えずアロエをまた貰い  迷惑

お裾分けして始末する不味い芋    分散

鼻を見てあんたポテトが好きでしょう 連想

妻がハーブと呼んでいる草を食べ    草

好きなこと私もします芋を買い    意地

よくもこうマッシュルームを薄く切り 切る

レタスの値言うからサラダ不味くなり  菜

川越の生まれで芋が大嫌い    言語道断

ある筈の茄子に肘まで糠が付き    漬物

万馬券うちへ松茸でも買うか     散財

本場のを食べてキムチに小うるさい  本場

梅干は食べたし血圧は高い      梅干

あの柿は渋いと去年盗った奴     渋い